令和5年度  事 業 概 要

 

 

1 指 導 事 業

(1)  教育情報事業

会員の知識向上に関する情報の提供や指導を行うとともに、『新潟県内水面漁連だより』第38号を発行し、

漁協組合員、遊漁者及び関係機関等に配布した。

また、本会ホームページの内容を更新し、内水面漁業に関する最新情報の提供に努めた。

 

(2)  漁場環境保全事業

 河川懇談会の開催

    8月に新潟市内で国土交通省との河川懇談会を開催した。また、9月に新潟市内で新潟県との河川懇談会は

   令和2年以来3年ぶりに開催した。

 

(3)  生態系保全に係る実践事業

研修会の開催

3月に新潟市内で漁協関係者など28名が出席し「サクラマスを増やすための手法と事例紹介」をテーマに開催

Web併用)した。

 

(4) 遊漁対策事業

遊漁者監視指導事業

今年度は、大川漁協ほか16漁協が事業に参加し渓流釣りのマナー向上と密漁防止を目的に、解禁日を中心に漁場進入道路等で一斉監視・指導を行った。(監視員延べ571人、釣り人数567人、現場購入者23人、遊漁券を持参していない釣り人は、遊漁券を確認した人の約2.28%)

また、会議等として5月に新潟市内で研修会を開催し端末上で遊漁者を確認する手法を学んだほか、3月に新潟市内で会議を開催し事業実施状況報告と現場監視での注意点などを意見交換した。

 

 2 淡水魚増殖事業

(1)  淡水魚放流事業

   アユ放流事業

自県産人工種苗を中心に海産、他県産人工種苗、合計16,190kg(前年16,397kg)の種苗を放流した。

また、2月に新潟市内でアユ種苗連絡会議を開催し今年度放流実績の報告及び次年度放流計画を検討協議した。

    a 稚アユ採捕放流

      信濃川大河津分水路寺泊野積地先において、4月26日から6月1日まで採捕を行ったが皆無であった。

    b 人工アユ中間育成放流

      (公社)新潟県水産振興協会村上事業所から1,530千尾(前年1,535千尾)の元種苗を購入。9漁協で中間育成し12,478kg(9漁協12,104kg)の種苗を生産、放流した。

    c その他のアユ種苗放流

      琵琶湖産天然種苗、自県産・他県産人工種苗等合わせて14漁協で3,712kg(前年14漁協4,236kg)を購入し放流した。

   その他の淡水魚放流

フナ・コイ・ニジマス・ウナギ・イワナ・ヤマメ・カジカ・サクラマス・モクズガニの健苗を、種苗を生産している漁協及び県内外の種苗生産業者から購入し、概ね放流計画数を関係河川湖沼に放流した。(令和5年度淡水魚放流事業実績表参照)

 

(2)  外来魚等被害緊急対策事業()/広域連携カワウ・外来魚被害管理対策事業(全内漁連)

3月に新潟市内で外来魚等被害緊急対策事業連絡調整会議を開催し今年度の事業実施結果の報告ならびに次年度の事業計画について検討協議した。

      外来魚駆除

ブラックバス等の外来害魚を駆除するため、県の補助事業と全内漁連の補助事業を活用し内水面水産試験場の技術的指導を受け、福島潟・新井郷川、阿賀野川、加茂川、刈谷田川及び魚沼の5漁協で、採捕者延べ163人、使用船舶延べ50隻により、刺網や投網などの漁具を使用し、オオクチバス164尾(前年457尾以上)、コクチバス28尾(85尾)、ブルーギル22尾(26尾)の外来害魚を捕獲処分した。

また、全国内水面漁連の補助と内水面水産試験場の指導を受け、魚沼漁協が奥只見ダム湖で刺網を使用し、外来魚駆除事業を行った。

     カワウ駆除及び飛来調査

      全国内水面漁連の補助を受け、三面川鮭産、阿賀野川、五十嵐川、刈谷田川、魚沼及び中魚沼の6漁協で、被害状況調査、繁殖抑制・駆除及び追い払いを実施した。

    信濃川カワウ被害防止対策広域協議会

 5月と6月に十日町市小根岸地先のカワウのコロニーにて繁殖抑制活動(雛撃ち)を行った。また、2月に長岡市内にて研修会を開催し食害被害防止対策に係る知識の啓発とドローン操作を学んだ。

 

3 県内共通遊漁承認証発行事業

    遊漁者の利便性を目的に県内共通遊漁券を各漁協、契約釣具店、本会等で、「アユ・サクラマス・モクズガニを除く全魚種」券を1,610枚(前年1,581枚)、「コイ・フナ」券を65枚(56枚)、合計1,675枚(1,637枚)発行した。前年度を2.3%上回る結果となった。

      発行に伴う遊漁料金は発行経費等を差し引き、過去2か年間のアユ・サクラマス・モクズガニを除く放流実績(金額)に基づき各漁協に配分した。

 

(令和5年度県内共通遊漁承認証販売状況、配分額表参照)